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【工事に必要不可欠】土間コンクリートの知識やメリットなどをご紹介

2021.03.19

外構・エクステリア

こんにちは。
広報・マーケティング兼ライター、時々デザイナーのS氏です。

皆さんはお家の玄関まわりや駐車場に、必要不可欠なものがあることをご存知ですか?
それは土間コンクリート

最近は外構のご依頼を頂くと、乱形タイルやレンガブロックがない土間コンクリートを仕上げただけの外構も増えました。
まわりのデザインによってはかっこ良くなったり、ナチュラルモダンになったりと、さまざまに機転が利きます。

土間コンクリートについて知らない方は数多いる。

そこで、土間コンクリートについて書いていこうと思います。

土間コンクリートとは

床面に施工する平らなコンクリートのこと
地面に砂利や砕石などを敷き、転圧した上から直接生コンクリートを流し込んで作られている

表面は白色から薄いグレー色、凹凸が無く平らに仕上げた『金鏝(カナゴテ)仕上げ』、刷毛(ハケ)を使って細かいザラザラとした模様を入れる『刷毛引き仕上げ』など、目地によって色んなデザインを楽しむことができます。

玄関まわりや外部の土間床の下地に用いられていることが多く、ひび割れ防止のために鉄筋を挿入する場合もあります。

凹凸が無く平らなため、玄関アプローチや駐車場だけではなく、車いすのスロープなどにも利用されることが多いです。

土間コンクリートの構造

土間コンクリートの構造は、主に三層構造となっています。
地面→砕石の順番で敷き、上から生コンクリートを流し込みます。
重量に耐えなければいけないので、強度を増すためにコンクリート部分には鉄筋を入れる必要があります。

これは何となくで敷いたり流し込んでいるわけではありません。
砕石層は10cm、コンクリート10cmの合計20cmが標準です。
また、新築外構であれば、土が道路境界と同じ高さまで盛られていることが多いため、表面20cm分の土を削らないといけません。

また、コンクリート内部に入っている鉄筋は『ワイヤーメッシュ』もしくは『溶接金網』呼ばれていて、餅網のように縦・横に溶接にて組まれたものです。
これはひび割れ防止や強度補強として用いられています。

雨水などが溜まらないように水勾配と呼ばれる傾斜がつけられます。

土間コンクリートの仕上げ

土間コンクリートには2種類の仕上げ方法があります。

金鏝仕上げ

金鏝仕上げとは、凹凸が無く平らでツルツルに仕上げる方法のことをいいます。
また、一発仕上げなんて呼び方もあり、土間コンクリートの一般的な仕上げ方法です。

生コンクリートを流し、数回に分けて凹凸が無くなるまで平らにしていきます。
コンクリートが乗っても足跡が付かない程度に固まってきたら、表面の薄いセメントで仕上げです。

刷毛引き仕上げ

刷毛引き仕上げとは、ほうきなどで掃いたような刷毛目をつけて仕上げる方法のことをいいます。
金鏝仕上げ同様、生コンクリートを数回に分けて平らにしていき、刷毛目を付けていきます。

刷毛目を付けることによって滑り止めとなり、高齢者や障害者の方も安心できる土間コンクリートです。

土間コンクリートのメリットとデメリット

次に、土間コンクリートのメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

耐久性の高さ

耐久性の高さはトップクラスで、耐用年数は半世紀以上と言われています。
強い衝撃を与える、重たい物を乗せる、大きな地震が来るということがなければ問題ありません。

見た目がシンプルなのに初期費用が高額のため、コスパが低いと思われがちですが、耐用年数が50年以上であればコスパは高いと言えるでしょう。
※あくまで個人の感覚です。

水はけが良い

土間コンクリートは雨が降っても水が溜まらないように水勾配をとります。
コンクリート表面を水が流れていくため、水はけが良くなります。

水はけが良くなれば、靴が汚れることもないので玄関アプローチや玄関内も汚れることはありません。

メンテナンスがしやすい

土間コンクリートは平らな仕上がりのため、難なくメンテナンスができます。
落葉などゴミが落ちていたらホウキで一掃できるし、砂や土などの細かいものはホースで水を流すだけで綺麗になります。

雑草が生えてこない

土間コンクリートは雑草が生えてくるのを抑えてくれます。
雑草が生えてくるのを抑えることによって、ストレスフリーとなり除草シートもいらないし、肉体的にも負担がかかりません。
雑草の処理が面倒な方にとっては嬉しいことですよね。

愛車が汚れない

土間コンクリートではない場合、愛車が汚れてしまうことがあります。
なぜなら雨降った日には水溜まりがあったり、ぬかるんでいたりすると、愛車だけでなくタイヤに付いた泥が道路まで汚してしまう恐れがあります。
晴天の日も表面の土が乾燥してしまうと風で砂埃が舞っていたり、せっかく洗車したのにボディが汚れてしまっては意味がありません。

土間コンクリートであれば、砂埃や泥で大事な愛車が汚れることはありません。
もちろん周囲にご迷惑おかけすることもありません。

滑りにくい(刷毛引き仕上げ)

刷毛引き仕上げの場合、コンクリートに刷毛目を付けていくので滑り止め機能が付いています。
高齢者や障害者も安心できます。
もちろん、自動車や自転車のタイヤも滑りにくくなっています。

デメリット

滑りやすい(金鏝仕上げ)

金鏝仕上げの場合は表面がツルツルのため、メンテナンスはしやすいですが、滑って転んでしまう恐れがあります。
そのため、高齢者や障害者はもちろん、自動車や自転車には向いていません。

初期費用が高い

土間コンクリートは材料のコンクリート価格が高いです。
土地形状や現場によって価格が変わってしまう場合もあります。

また、完成状態はシンプルなのに工程がたくさんあるため、費用が高額になってしまうのも初期費用が高い理由の一つです。

・地盤の鋤取り(すきとり)
 →土を掘る

・基面整正(きめんせいせい)
 →土を掘ったら平滑にする

・基礎砕石敷均し(きそさいせきしきならし)
 →砕石を入れて均していく

・基礎砕石転圧(きそさいせきてんあつ)
 →均した砕石を締めて固める

・型枠組立(かたわくくみたて)
 →生コンクリートを入れる枠を組む

・配筋(はいきん)
 →鉄筋を組み立てる

・コンクリート打設(だせつ)
 →生コンクリートを入れる

・コンクリート仕上げ
 →金鏝仕上げや刷毛引き仕上げの方法で仕上げていく

・コンクリート養生
 →コンクリートの強度を確保するために養生を行う

ひび割れができる

温度や乾燥など環境の変化で、土間コンクリートがひび割れることもあります。
少しのひび割れだったら問題はありません。
しかし、完全に割れてしまい、下の地面まで見えていたら大問題です。

コンクリートのひび割れを防ぐことはできませんので、それを踏まえて土間コンクリートを検討してください。

まとめ

いかがでしたか?
土間コンクリートについて書かせていただきましたが、少しはご興味を持ってもらえたでしょうか?

近年たくさんの戸建住宅に土間コンクリートの玄関アプローチや、駐車場が増えたのは耐久性の高さ、ゴミなどの清掃やメンテナンス、滑り止め機能が付いているといったメリットがたくさんあるからだと思います。

駐車場や玄関アプローチなどを土間コンクリートに造り替えたい方は、ぜひ堺市中区にある土商までご相談ください。

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