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【家と外のおしゃれな境界線】今、鉄筋コンクリート塀が人気
2020.12.11
外構・エクステリア
今年も残りあとわずかとなってしまいました。
この一年は色々な出来事がありすぎて、あっという間に時間が過ぎていくのを感じていました。
さて、もう冬です。
寒い時期には暖かい木の家で暖炉を灯して、ゴロゴロして過ごしたいなって思います。
それとは反対に鉄筋コンクリートって何か冷たくて、お家の中も冷えてしまって毎月の暖房代も・・・。
だからといって夏が良いとは限りません。
夏は夏で涼しい風が遮断されてしまう恐れがあるので、結局毎月のクーラー代もかかってしまう・・・。
(耐震性や耐火性に優れていたりするのはめちゃくちゃ有難い)
しかし、鉄筋コンクリートもデメリットなことだけではありません。
お家の外、つまり外構デザインとして使用することで良さが際立つと言っても良いでしょう。
今回は鉄筋コンクリートについてご紹介いたします。
鉄筋コンクリートとは
コンクリートと鉄を組み合わせることで、長所と短所を補い、強度だけでなく耐久性を向上させるもの
RC(reinforced concrete)とも呼ばれる
建築や土木の分野では一般的な建材・工法で、鉄筋コンクリートでないコンクリートを『無筋コンクリート』と呼ばれていることもあります。
戦時中は鉄材の不足を補うため、竹筋コンクリートを使用していた時期もあったそうです。
鉄筋コンクリートは、地盤補強で用いられるため、金属の鉄が持つ性質の簡単に破断しない粘り強さと引張強度、セメントと骨材である砂及び砂利を水と混ぜたコンクリートが持つ高い圧縮強度を併用しています。
冒頭にも書きましたが、古い鉄筋コンクリートの建物は冷えていてかなり寒かったです。
しかし近年では、断熱処理を行っているため、寒い!といったことが減少しております。
性質
鉄筋コンクリートには優れた性質を持つ建材で、人気の理由の一つとしても挙げられます。
遮音性能
物質の比重の大きさに比例して、単位当たりの重量が重いほど遮音効率が良いです。
水密性
適正な品質管理を行っており、密実に打設されたコンクリートは構造体として連続性を持っています。
セメントが化学反応により硬くなっていく時に発生するクラックと呼ばれる、ひび割れが生じない限りは高い水密性が期待できます。
流動性
スランプと呼ばれているコンクリートを打設する際の硬さや柔らかさの設定次第で、コンポジットパネル(通称:コンパネ)により組み立てられた型枠形状に流動性を以て追従して、平面形状や断面形状の自由度の高い形態を作ります。
メリットとデメリット
鉄筋コンクリートのメリットとデメリットとは一体何なのでしょうか?
メリット
耐震性
地震の力で伸縮する建物を鉄筋が持つ引張力とコンクリートが持つ圧縮力が支えることで、耐震性を発揮することができるので、地震に強いと言われています。
遮音性
隙間がなく気密性の高い鉄筋コンクリートは、外からも内からも音の漏れが少ないため、木造住宅に比べて高い遮音性を発揮してくれます。
耐火性
コンクリートは不燃材のため、火事が起きた場合も外側の骨格が燃えて崩れるようなことはほとんどありません。
万一、火災に見舞われた場合は、構造から建て替えを行わなくてもリフォームで済むことが多くなります。
メンテナンス性の高さ
鉄筋コンクリートは木造などに比べてメンテナンス性は高いと言われています。
経年劣化や地震で傷やひび割れは生じますが、補修剤などを注入することで修繕が可能なためです。
デザインの自由度の高さ
鉄筋コンクリートは構造上、柱など空間を遮るものがないため、各部屋の間仕切りや外構なら塀を自由に設計することができます。
外観においても強度の規制などをきちんとクリアしておけば、丸みを帯びているなど自由度の高い構造物を作ることができます。
耐用年数が長い
木造や木材は経年劣化が早く、耐用年数も短いと言われています。
それに比べて、鉄筋コンクリートは耐用年数が長く、経年劣化や傷、ひび割れなどが生じてもメンテナンス性が高いのであまり心配がありません。
断熱処理済み
昔は鉄筋コンクリートといえば冬は寒い、夏は暑いが普通でした。
近年は断熱処理も行っているので、そういった心配はなくなりました。
デメリット
施工時間
鉄筋コンクリートで建物や塀を造ると、木造や竹材などに比べて施工時間がかかってしまいます。
そのため、どうしても木造より費用は高くなってしまいます。
重厚感と圧迫感
鉄筋コンクリートの塀は、セキュリティやプライバシー、台風などの自然災害に対する安心感はあるし、デザイン性もあるので問題ないと思われがち。
しかし、外からも内からも重厚感と圧迫感で少し暑苦しい部分もあります。
まとめ
いかがでしたか?
鉄筋コンクリートの良さが少しでもお分かりいただけたでしょうか?
最近は一人暮らしのアパートでも鉄筋コンクリートが増えているほどです。
施工時間や木材や木造より費用がかかっても、耐用年数が長いので総合的に見ると木造よりはコストの差はあまり変わらないような気がします。
塀をアルミ形材ではなく鉄筋コンクリートを使用されるご家庭も増えてきました。
背が低いものであれば圧迫感もないし、台風や地震などの災害にも強いのでおすすめです。
ぜひ、ご検討ください。